昔の日記はこちらから(2002年10月〜2009年12月)

2015年10月の日記

〜秋のひまわりフェスタ〜
 日曜日は新横浜ベルズにまつわるみんなから、天国に旅立ったこーじとりえちゃんに捧げるメモリアルイベント”秋のひまわりフェスタ”。
 たくさんの出演者、お客さんが集いました。
こーじもりえちゃんも深く深く感謝してると思います。
改めて2人への深い愛の念と皆様への感謝をここに記しておきます。
ありがとうございました。

 一枚岩だったかのようなスピリッツでも、こういう時に如実にこーじとの差が浮き彫りになりますね。
 ひとつひとつのバンド、メンバーを深く愛し、尊敬の念を抱き、かわいがっていたこーじ。
ボクの知らないところでたくさんの交流をはかり、かわいがられ、慕われていたこーじ。
 たくさんの先輩、後輩ミュージシャンから、こーじの残していった言葉を聞くにつけ、今更ながらに彼の人柄を知る夜でもありました。

 去年おととしは、なんだか水の中で目を開けているような暗中模索な3年間だったのですが、この夜ばかりはやっとやっと視界が開けたような、一組一組の音楽が直接的に響いてくるそんな体験でもあり、そんな自分の変化に3年という月日の長さを改めて実感した夜でもありました。

 帰りの車でずっと頭の中にこだましていた言葉があります。
1日ローディーを務めてくれた桑島が気をきかしてか、うっすらとニールヤングかなんかを流してくれる中、曲と曲との間のわずかな沈黙に、すぐとさっきまでのライヴの残像が去来してきて、
”よかったねーよかったねー”
 2人に対してずっとたったそれだけの感情、言葉を反芻していました。
それは帰ってからも、次の日もね。
”こーじ、りえちゃん。よかったねー。”
 おおざっぱに見えて意外と女々しいボクは今日も。
”よかったねー、よかったねー”
を繰り返している。(笑)

 そこには身内のおじさんのような感情しかなく、まだまだ松平忠智などとのたまうようなボクではないのは自分が一番わかっている。
 でもやっとスタートラインに立ったという自負はある。
これからは揺るぎない自分の決断の先に立ち、スピリッツ以後のボクへと出会う旅の始まりだと思っている。
 もう名前も変え、ボールは投げているんだ。
あとはその先へ走りボクが追いつくだけだ。
 やっとやっと彼らへの弔いの旅が始まる。

 こーじ、りえちゃん、よかったね。
君らの魂を近くに感じることはなくなったのは寂しいけど救いでもあるんだ。
 新しい関係が始まったということでもあるんだからね。
(2015.10.27[火])

〜毎晩フーコはボクの股で寝ています〜
 明日の天気が心配ですね。
今現在、明日の会場のある秦野は雨どいを伝う雨の滴がチタチタとしています。
 川を歩いてみれば、連日の秋晴れで元気のない水溜りがチラホラあるだけで、その名の如く”水無川”になっているので山の方でもチタチタということは想像に難くはありません。
 昨日までは連日の日差しで繁殖した藻がすっかり川床で干されていたのですが、今朝からの雨で急に生気を取り戻し、恐竜の下痢便のようにだらしなく川を汚しています。

 昨日は14時到着を目指し上京。
お袋が入院してた病院へひとりで出向く。
 今回の治療は3つの病院を駆け持つ”不思議”な治療計画だったので、今後は放射線治療をした〇〇病院で診てもらいたいとの趣旨を話しておいた。
”それならば一度来てもらって担当医と話してください”
とのことだったので仕事を休み紹介状をもらうべく出向いた、のだが。。
 診察室に入った途端そのポルシェの似合いそうな日焼けしたおっさん担当医は(こちらの主観です)こちらに目もくれず、

”〇×△カクカクシカジカ!?”
”で、誰宛てに紹介状書いてほしいのよ!?”

 いきなりの高飛車で横柄な態度にたじろいでしまった。
しばらく専門的なことをまくしたてられ、
”そこを確認してまた来てくれる!?”
なんて言われたところで久しぶりに耳が熱くなってきてしまった。

”先生、そんなのそれこそ電話一本で済むことじゃないですか。
オレはそんなもののためにわざわざ今日ここへ来たんですか?”

 その時初めてこちらの表情を見たかと思うと見る見るうちに表情が変わり態度も豹変。

”いやいや言い方がわるかった。ごめんごめん。”
挙句、
”じゃあこちらで紹介状を書いて送っておきます。いいですね?”

オレ
”。。。いいですね?って。。オレそのために今日ここへ来てたんですけど。それは伝え聞いてないんですか?”

ポルシェのおっさん
”いやいや、それはこちらの伝達ミスです。申し訳ないね。はいじゃあ3日以内に書いて送っておきます。”

 今書いたこと以外にもたくさんのやりとりがあって、その都度ポルシェは態度を変えてくる。
 
 今回お袋の治療に寄り添い強く感じたことは、紹介状というなんだかよくわからない医者には医者の仁義みたいなものがあって、例えばボクの生業とする運送、物流業のように大手から利益を差っ引き下へと実務を投げていくような水屋的な部分が何度も垣間見れ、まったく患者の負担を無視した治療計画がまかり通っているということ。
 すっかり市民権を得たようにセカンドオピニオンなんて言葉が流布されてはいれど、実際現場では意外と申し出にくい空気が蔓延されていて(病院によるかもしれないけど)、そういう不親切に豹変する態度に気圧され”なすがまま”の患者、家族は多いのではないかと思った次第。

 今の時代、治療そして病院は選んだ方がいい。
それには無知では絶対だめ。
 命を扱う特殊な職業でもあるから、ハナこちらの考えなど情緒的な部分と解釈され相手にされない。
 それには客観的な意見、ある程度の知識は不可欠になってくる。

 何においてもそうなのかもしれない。
落ち込んでいるヒトに、うっすら涙を浮かべ抽象的な言葉を投げかけても、実は相手にはなんにも響いてこない。
 理念だけで拳を挙げ、ポスターのようなことをのたまっているだけでは今そこの君を守れない。
 自分の選ぶ判断、行動こそ生き方。
その間には何もない。
 
 マンションに戻り多くは語らず、
”もう大丈夫だよ。これからは目の前の〇〇病院で経過を診てもらえばいい”
とお袋に伝えると、
親指を高々と掲げ、
”やったぜいえい!”
だと。。
 退院したかと思ったら、
”もうあの病院に近寄りたくない”
と子供のようなことを言い電話の線を抜いてしまうようなヒト。
 新しいベッドの寝心地を力説してたけど、帰宅ラッシュに遭いたくないので、バイバ〜イと言って早々に帰ってしまった。
 フーコとのお別れも近いな。
それが今一番辛い。
 




 








 

 

 
(2015.10.16[金])

〜歌声響く君の麓”丹沢謌山”〜
 先週土曜日はバナナギャングスのリーダー兼サックス奏者”藤田ミキト”さんと新しく始めた〜オトナなロッケンローデュオ〜”ハダカンボ★アバレンボ”で大船ライヴパーティーに出演。
 これがハボアボ(いきなり略しますが)のライヴデビューとなりました。
 ミキトさんとの出会い、経緯を思い起こすとしみじみと感慨深いものがあります。
 昔は随分とラジオ、芝居、イベント、パーティーなどに声をかけて頂き、今をトキメク各ジャンルの著名人たちを間近に見る機会を頂いたことは貴重な思い出となっています。
 すっかり乗り遅れた観の否めないスピリッツにさえも、お宅に呼んで頂いたり、こーじの結婚式、お別れ会などには必ず奥様のゆう子さんと娘のアイリちゃんを連れ顔を出してくださり、なんとなく一つの関係性を終え、公私で言えば私的な関係になれたことがこーじ共々さびしくも(笑い)嬉しかった感情が思い出されます。
 スピリッツにとってはプロデューサー的な存在だったミキトさん。
 まさかまた音楽で関係を持てるとは、それもユニットの相棒として。。。
 最近は公私ともに久しぶりにミキトさんの回りをウロウロさせてもらっているのですが、昔と変わらず少年のような好奇心旺盛ぶり、草食動物のような睡眠時間の短さっぷりは健在で、懐かしくも嬉しく、その相変わらずのバイタリティー、タフさは時が経っても勝てるものではありません。
 先日のライヴでも、横でテラテラと歌ったりギターを弾いたりしてはいましたが、胸の内を覗けばなんとも言えない喜び、感慨があることをここに記しておきます。

 話は変わって。
最近は病院かライヴ告知かの内容で恐縮なのですが、さりとて紅葉を見にどこどこへ行っただの、久しぶりの日本海はイクラの匂いがしましただの、あなたが噛んだ小指が痛いだの(古い)、全くそういうものがないもので、なんだか色気もなにもない日常なのですがホントだからしょうがない。
 なので気分を変えて告知を一つ。(やっぱり告知)

 いよいよ今週の土曜日に迫ってきました”丹沢謌山”。
もう何度目を迎えるのでしょうか。(調べろ。。オレ)
 これもね、開催の経緯を思い起こせば感慨のあるイベントなのですよ。。
静かに告白しますが、なんだかポッカリと心に穴が開いたままなのは否めませんね。
 兄弟のように仲良くしてた友人がたくさんの夢を詰め込んでここまでしたイベント。
共演者もみんなその友人に会いに来るために快諾し秦野まで来てくれてたと言っても過言ではないと思う。
 やっぱりその張本人がいないと言うのは、ポツンと寂しいものです。
 ただその後の一切合財の尻拭いを請け負い今行われている、行われようとしている秦野での音楽イベントの継続を叶えてくれている代表の小野さんのご苦労尽力は大変なもの。
 今ボクにできることは小野さんがホクソエムようなステージをし、少しでも負担を軽減できれば、それがひいては友人へのボクからの愛に繋がると思っている。(こんな顔して愛とか言っていますが。。)
 みーんなひとつひとつは根っこの方で繋がっている。
今は直接的にその友人の力になることは成り得ない。
目の前にいるなら抱きしめ(ボクよりでかいんですが)、メシのひとつ杯を交わすことは朝メシ前。(朝から呑むな)
ただそれが叶わないから、あなたと繋がっていた、あなたが気を許していた数少ないモノを大事にすること、それが今ボクにできる最大限の愛でありエールだと思っている。
 土曜日は天気も大丈夫みたいです。
陽が照ってしまうと日陰のない会場はこの時期でもうっとうしいのですが、いいアンバイで曇りの予報が出てます。(今調べました)
 ただ秦野は東京と比べ2℃ほど気温が低くく、会場の戸川公園は秦野の市街地と比べ2℃ほど低いらしいです。(会場近くの滝沢園キャンプ場オーナー情報)
 4℃と言えばお風呂で言えばかなり違ってきます。
ボクはバカなので半袖でしょうが、くれぐれもお越しの皆様は上着を用意しておいでくださいね。(言われなくとも。。でしょうが)

 今回もドラムは塙孝之(フラワーヒップス)、ベースに白武ナオヤ(コバチッチ)、キーボードはクミコの我が心の兄弟たちがボクを天上へ誘ってくれます。
ぜひ解き放たれた”松平ノ忠智 & The BroSisのライヴを観てください。

 詳細、今後のライヴ日程はスケジュールをチェックしてもらうと載っています。
都合を見てそちらもお越し頂ければ幸いです。
 ご足労頂いた分、しっかりと満足頂けるライヴを約束します!




 
(2015.10.14[水])

〜さらば築地〜
 朝5時42分の電車に乗り上京。
いつもの経路を辿り築地に来てる。
もう何度目か国立がんセンター。
 前回の放射線照射が最後と思われてたものの、なんでももう一回の照射ができるとのこと。
線量に耐えうるコンッディションのため、その方が安心らしい。
解る説明なので納得の治療が叶っているのが救い。
 約一週間ぶりに見るお袋の顔も元気そうだ。
いよいよ明日の退院を控え、昨日早速フランスベッドを注文したとのこと。
一ヶ月ちょっとの入院生活ですっかりベッドの体になってしまったようだ。
 高齢者になればなるほど布団からの寝起きはくたびれるらしい。
日本人のような顔をし(日本人ですが)、生まれてこの方布団しか知らなかったヒトがベッドを受け入れたことよりも、年齢を聞かれると、
”38歳です”
と30年前からノタマッていたお袋が、自分を高齢者と認めたことに驚きを覚える。

 いつものように国立がんセンターの自動券売機で予約の紙を受け取り治下2階の放射線科へ。
ここで物々しい分厚い扉の前でいつもの担当者にお袋を引き渡し3時間後に迎えに行くのがいつもの流れ。
分厚い扉が閉まると使用中という看板が点灯し場違いなクラッシックが流れる。

 最近はライブの合間に国立がんセンターに来てる気がする。
その2つが被らない日を見て仕事に行っている。
 慣れたことを粛々とこなす毎日は退屈だけど楽なものだ。
最近やたらと疲れているのはその都度違う緊張にもまれるからだと思う。
大体なんでも3日もすれば慣れてしまうんだけど、ライブ、通院、仕事、そのどれもが3日以上の継続を見ない。
 家のベランダに出てボーっとする時間があきらかに長くなっている。
 先週の土曜日は毎年恒例たばこ祭に出演。
新しいギター、機材を前に精一杯歌った。
思ったよりできない自分と、潜在的な自分の能力を信じている自分とがいつもせめぎ合っている。
どっちが勝つかはもうしばらくの時間が必要だ。
それにはリハが不可欠なんだけど、なかなかメンバーのスケジュールが一致しないのが歯がゆい。
 そもそもこの期に及んでライブが続いている。
それらのリハに追われてしまえばこうなるのもわかってたことなんだけど、だいぶ自分を過信してたようだ。
 最近モノゴトを批判的に捉えてしまう。
これはボクの危険信号だとわかっている。
でも本来はそういうニンゲンだということも知っている。

 国立がんセンターの向かいには築地市場が広がっている。
最近は朝ご飯はここで食べるようにしている。
 せっかくだからいろいろ食べ歩けばいいんだけど、”きつねや”というお店のホルモン丼一筋になってる。
築地だから海鮮丼というのは短絡的すぎる。
おいしいラーメン屋台もある。
 どんな場所、環境であれ、そこで楽しみを見出すことで景色がちょっと変わる。
この”ちょっと”が長続きのコツなのかもしれない。
 この国立がんセンター通いも今日が最後になると思うと少し寂しい気になる。
 こういう気持ちに持ってこれたことはボクの勝利だ。
気持ちにわずかな余裕ができてこそ、誰かの助けに成り得るものだ。


 






 
(2015.10.1[木])


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